ABテストを初心者向けに解説|売上UPが期待できる4つのテストも紹介

ABテストとは一言で言い表すのが難しいのですが、ビジネスをするにあたって絶対に欠したくないものです。

具体的にはこのあとお伝えしますが、ABテストを積み重ねていけば、論理的にはビジネスは右肩上がりに成長していきます。

企業の規模に関係なく、たとえフリーランスや個人事業主であっても、あなたが何か商品を売っているのであれば、ABテストを実施することで売上が今よりもアップする可能性は非常に高い。

ということでこの記事では、ABテストについてお伝えしていきます。売上アップが期待できるABテスト例も紹介しています。

たった一言加えるだけで、成果が約2.17倍になったABテスト例もあります。少ない労力で売上を上げられる可能性があるので、今すぐ読んでみて下さい。

目次

ABテストとは

ABテスト(スプリットテスト)

ABテストとは、AとBの2つのパターンを用意して、どちらが良い成果を出せるかを比較することを言います。

例えば上記の画像で、左が1000人のうち10人がダウンロードして、右が別の1000人のうち20人がダウンロードしたら、右のページの勝ちです。

この場合、右のページを採用すれば、左のページよりも2倍の成果が得られるわけですね。

というように、異なるパターンを比較して、成果を最大化させていくのがABテストです。

これは企業の大小問わないし、フリーランスや個人事業主であっても活用できます。

AとBの2つだけでなく、同時にA,B,Cの3パターンや、A,B,C,Dの4パターンをやることもあります。

どんなものがABテストできるのか

「何人がクリックした」「何人が申し込んだ」など、数字で計測できるものはすべてABテストで改善することが出来ます。

ここでは、売上に影響しやすいものを例としてお伝えしますね。

商品・サービスの価格

商品やサービスのオファーのABテスト

商品やサービスの価格をABテストして、どちらが総売上が高いかをテストします。

僕が主にやって来たのは、「価格を2,980円と3,980円の2パターン用意して、どちらが総売上が高いかをテストする」みたいな価格のテストです。

売上が大きく変わるテストなので、以前勤めていた会社では必須だったテストです。

広告テキスト・広告バナー

広告バナーのABテスト

広告に載せるテキストやバナー(画像)もABテストの対象です。

AとBの2つの広告を用意して、どちらがクリックされやすいかを検証していきます。

LP・セールスレター

LPのABテスト

LPやセールスレターもABテストの対象です。

僕個人の経験ですが、一番ABテストをやったのがこのLP・セールスレターですね。

後述しますが、キャッチコピーを2パターン用意するABテストは大量にやってきました。

メルマガ・ステップメール(LINE@)

メルマガのABテスト

ビジネスにメルマガ(やLINE@)を取り入れている場合は、そのメルマガ内の文章もABテスト対象になります。

AとBの異なる文章を用意して、どちらがメルマガ内のURLがクリックされやすいかを検証します。

チラシ・DM

チラシやDMも同様に、AとBの2つのパターンを用意して、1000名ずつ配って効果を測ったりします。

そんなABテストですが、「やった方がいいの?」と僕自身言われたことがありました。

が、僕は必ず「やった方が良い」と答えています。

その理由は次の通り。

ABテストをやったほうが良い理由

1回で最高の結果を得られるとは限らないため

たとえば何か商品やサービスを販売する時、初回からいきなりめっちゃ売れるとは限りません。

もしかしたら全く売れないこともあります。でもそれで失敗したわけではないです。

もしかしたら少し改善するだけで、売上が上がるかもしれません。

なので、ABテストで改善をしていきます。

しかもリスクを抑えて。

リスクを抑えて成果を上げられるため

そう、ビジネスは改善していくことが大切なのですが、たとえばある商品が売れないからといって、別の商品を一から作るなんてリスクはなかなか取れないですよね。

なので、既存のものをABテストして少しずつ改善していくわけです。

商品をまるまる一つ作る必要はないし、LPやセールスレターのABテストであれば、ちょっと言葉を変えるだけでABテストの別パターンは出来上がります。

要は、少ない労力で、売上をアップさせることが出来るということですね。

さてもう少し、ABテストについて知っていきましょう。

次はメリットとデメリットについてお話しします。

ABテストのメリット・デメリット

ABテストのメリット

着実に改善していくことが出来る

ABテストのメリットの一つ目は、着実に改善していくことが出来るということです。

AとBの結果が良かった方を採用するわけですから、基本的に失敗はありません。

結果が引き分けになることはありますが、たいていどちらかに勝敗が上がります。

そして勝った方を採用して、さらに別のABテストをしていけば…理論的には、無限に改善していくことが出来るわけです。

少ないコストで売上が上がることがある

僕が経験した例だと、申し込みボタンの文章に「クリック」という一言を入れただけで、クリック率が約2.17倍上がったことがあります。

たったそれだけで成果が上がる(結果的に売上が上がる)ことがあるんですね。

ABテストのデメリット

根気が必要

ABテストのデメリットの一つは、根気が必要だということです。

ABテストも一発でうまく行くわけではありません。なかなか成果が上がるパターンを見つけられないこともあります。

終わりがない・常にやり続けることが重要

しかし、めげずに続けていくことがABテストを成功させるコツです。

自転車に乗れるようになるのと同じで、10回チャレンジしてもダメで、11回目でいきなり成功する、なんてこともあるのがABテストです。

なので、とにかく諦めずに継続することが重要です。

ABテストを行うための注意点・ポイント

インパクトが大きいものからやる

ABテストをやる時は、インパクトが大きいものからやっていきます。

インパクトが大きいとは、得られる成果が大きいということですね。売上やクリック率などが大きく上昇したりとか。

ちまちまやっていても大きな成果は得られないので、後述するABテストを優先して試してみて下さい。

必ずテスト前と後の数字を計測する

ABテストをする際は、必ずテストをする前の数字と、テストをした後の数字を計測することが重要です。

なぜなら、どれだけ成果が違うのかを客観的に見るためです。

たとえばクリック率を改善したいのであれば、必ずABテストをする前と後でクリック率を計測すること。

「たぶん改善されたかも」みたいな、勘で判断しないことが重要です。

1箇所ずつ行う

ABテストをする際は、必ず1箇所ずつ行っていきます。

というのも、複数個所を同時にテストしてしまうと、どこの箇所のテストが効果が良くて、効果が悪かったのかが分からなくなるからです。

なので、1箇所ずつやっていきます。そうすれば、何が影響して成果が上がったのか(もしくは下がったのか)が分かります。

そうすることで、あなたの中でABテストのデータがたまっていくわけですね。

そしてデータが多ければ多いほど、今後新しく何かを作る時に「以前良かったABテストを試してみよう」と、効率良くABテストをしていけるようになります。

大きなインパクトをもたらす4つのABテスト例

さて次に、大きなインパクトをもたらすABテストについてお伝えします。

主にLP・セールスレターのABテストのやり方になってしまうのですが、広告やメルマガ、またチラシなどにも応用できるものです。

価格のABテスト

商品やサービスのオファーのABテスト

先ほどもお伝えしたように、商品の価格テストは売り上げに大きなインパクトをもたらします。

たとえば「3,980円のAパターン」と「2,980円のBパターン」でテストしたとしましょう。結果、3,980円の方が総売上が高かったとします。

これがもしABテストをせずに「2,980円でいいかな~」と、勘で価格を決めていたら・・・本来得られる売上を逃してしまうことになります。

なので可能であれば、商品価格のABテストをしてみて下さい。

ヘッドコピー(キャッチコピー)のABテスト

ヘッドコピーのABテスト

セールスレターやLP、もしくはチラシなど、ヘッドコピー(キャッチコピー)のABテストも大きなインパクトをもたらします。

というのもコピーライティングの世界では「ヘッドコピーで9割決まる」と言われるくらい、売上に大きく影響する部分だからです。

僕自身、ヘッドコピーのABテストをした際に、売上が2倍以上変わってくることも経験しました。

そんなヘッドコピーですが、以下のようなテスト方法があります。

  • キャッチコピー(文言)を変えてみる
  • イメージ画像を変えてみる
  • 購入ボタンをヘッドコピーのすぐ下に追加してみる

これも一つずつ行ってみて下さい。

CTAボタンのABテスト

CTAボタンののABテスト

CTAボタンとは分かりやすく言えば、お申し込みボタンのことですね。

このボタンのABテストは、クリック率に大きなインパクトをもたらします。

当然、クリックされればされるほど、申し込まれる確率も増えていきます。イコール、売上に大きく影響するわけですね。

CTAボタンは、以下のようなテスト方法があります。

  • CTAボタンの文言を変えてみる
  • CTAボタンの色を変えてみる
  • CTAボタンに動きをつけてみる
  • CTAボタンの大きさを変えてみる
  • CTAのボタンの位置を変えてみる、もしくはページ内のボタンの数を増やしてみる

僕が過去にやったCTAボタンのABテストの中で一番成果があったのは、「クリック」という言葉を入れるというテストでした。

A:無料購読はこちら
B:無料購読はこちらをクリック

Aのクリック率は0.8%くらい。Bのクリック率は1.7%くらいでした。

たった一言追加するだけで、2倍以上も改善されたわけですね。

なので、CTAボタンのテストも必ずやってみて下さい。

入力フォームのABテスト

フォームのABテスト

入力フォームもABテストをやる価値がある項目です。

というのも入力フォームを改善することで、入力ページから離脱される確率が減ることがあるからですね。

基本的には、項目は出来る限り減らしたほうが良いとされています。僕が以前勤めていた会社でも、項目を減らすテストをしたことで申し込み率がアップしていました。

「入力する人の労力を出来るだけ減らす」という視点でフォームを作ってテストすると、良い結果が出やすいです。

入力フォームは用意するのが大変かもしれませんが、余力があれば試してみて下さい。

ABテストに役立つおすすめ本

さてここで、ABテストに役立つ本を紹介します。

それが「ザ・マイクロコピー」という本です。

マイクロコピー

ABテストの細かい事例がたくさん載っています。僕も企業に勤めていた時、この本を参考にABテストをすることがありました。

単純にコピーライティングの勉強にもなるので、良ければ読んでみて下さい。

さてABテストのやり方についてお伝えしましたが、次は「ABテストの実施期間は?」という疑問に答えます。

ABテストの実施期間

結論から言うと、ABテストを実施するのに最適な期間は特に決まっていません。

期間ではなく、どれくらいのデータが集まったか(数字が取れたか)の方が重要です。

そしてそのデータは、有意差判定で結果を確認していきます。

ABテストの結果は有意差判定で確認する

有意差判定とはこの場合、その結果が信頼できるかどうかの判定、ということを意味します。

AとBの数字を比較した時に「これってただの誤差じゃないの?」と、結果が信頼できるのか怪しい時があるんですよね。

たとえばAのクリック率が1%で、Bのクリック率が0.8%の時。もう少し様子を見たら、Bが逆転するかもしれません。

その様に判断できない時、有意差判定の出番です。

といっても難しいことはなく、以下のツールを使わせて頂くだけ。

ABテストの有意差判定

上記のように「95%以上の信頼度で有意な差です」と表示されれば、それは信頼できる結果ということですね。

ABテストの数字は、この有意差判定でチェックしていきましょう。

ABテストの実施後について

そしてABテストが終わったら、成果が良かった方のパターンをメインで使っていきます。

しかしそれで終わりではなく、また別のパターンを用意してABテストを継続していきましょう。

同じものを使い続けていると、次第に数字は落ちていくものですので。

と、ABテストについての知識が深まってきたとは思いますが、次は「ABテストって、ビジネス全体のどこから始めればいいの?」といった疑問に答えていきます。

ABテストはビジネス全体のどこから始めるべきか?

「ABテストって、どの部分から始めれば良いのか?」

どこからという決まりはないのですが、ビジネスの“入り口(新規顧客獲得)”に近いほど優先順位が高くなります。

たとえばあなたがある商品を、次の流れで販売していたとしましょう。

広告 → メルマガ読者獲得 → メルマガ内でLPを案内 → LPで商品をセールス

この場合、ビジネスの入り口である「広告」を優先的にABテストしていきます。

というのも、入り口(新規顧客集客)が0だったら、その後なにをどうやっても商品を売ることが出来ないからです。

その状態で、商品のABテストをしても意味がないです。誰も商品を見ないわけなので。

なので、ビジネスの入り口(新規顧客獲得)から優先順位高めでABテストをしてみて下さい。

おすすめのABテストツール|無料で高機能

そんなABテストですが、グーグルの無料ツール「グーグルオプティマイズ」で行うことが出来ます。

もしABテストツールを持っていなければ、以下の記事を参考にしてABテストを試してみて下さい。

ツールを使わずにABテストをする場合

ちなみにツールを使わない場合、期間を分けてABテストをするという方法があります。

例えば、12月1日から15日まではAパターンで、12月16日から31日まではBパターン、というように期間を区切ってやる感じですね。

ただこのやり方は、時期や季節要因が影響してくることがあります。

たとえば商品によるのですが、給料日後やクリスマス時期は売上が大きくなりがちです。上記の例だと、Bパターンの方が売上が大きくなってしまう可能性があります。

そのように、厳密なABテストが出来ないことがあるんですね。

なのでツールを使って同時期にABテストをするのが理想。ただ、もしツールを使えない状況にあるのなら、期間を分けてABテストをしてみて下さい。

以上、ABテストについてお伝えしました。

他でうまくいったABテストの結果を鵜呑みにしてはいけない

最後にお伝えしたいのが、他でうまく行ったABテストの結果を鵜呑みにしたらダメだということです。

どういうことかというと…たとえば他のサイトで「ボタンの色を緑色にしたらクリック率が上がった!」という事例があったとしましょう。

ただそれを鵜呑みにして、あなたのサイトのボタンの色を緑色にしないほうが良いということです。

なぜなら、たまたま他のサイトでうまく行っただけかもしれないから。ABテストをしてみなければ、結果は分からないものです。

なので、必ずABテストを怠らないようにしてもらいたいなと。ABテストは地味なのですが、継続していけばあなたの売上アップにつながるはずです。

以上、参考にしてもらえればなと。

お読みいただきありがとうございました。

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