WordPressのCTAというのは、サイトやブログなどで見込み客を集める場合に必須となるパーツです。
この記事ではCTAについて、そしてWordPressでCTAを作成・設置する方法についてお伝えします。
さらにCTAの成果をより上げる4つのポイントについてもお伝えします。僕はコピーライターとして文章で人を動かすことを6年以上やって来た人間なので(2019年時点)、参考になるはずです。
1人でも多くの見込み客を集めるために、さっそくCTAを作っていきましょう。
CTAとは
CTAとはCall To Action(コール・トゥ・アクション)の略で、「行動喚起」と訳されるものです。
WEBマーケティングにおいて使われることが多い言葉で、“見込み客に行動を促すこと”を指します。
例えば、以下のように相手に取ってもらいたい行動を、具体的な言葉で伝えていくことがCTAですね。
- 無料資料請求はこちらをクリック
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「このページのCTAが弱いから書き直して(このページの行動喚起では、読者はおそらく行動してくれないから書き直して)」といった感じで会話に使われます。
WordPressのCTAは、以下の2つの場所に設置されるパターンをよく目にしますね。
本文の下に設置されるパターンと…
スマホの画面下に表示されるパターンですね。
ちなみに資料請求してくれたり、メルマガ登録をしてくれたり、相手が行動を起こしてくれることをコンバージョン(成約)と言ったりします。CVと略されることもありますね。マーケティング界隈ではよく聞く言葉なので、覚えておくと良いかもしれません。
CTAがなければ、読者が見込み客に変わることはありません。
もし無料請求してもらいたい、メルマガに登録してもらいたいなど、ウェブサイトに訪れた人を見込み客に変えていきたいなら、CTAを設置していきましょう。
CTAが設置できるプラグイン2選
CTAはプラグインを使うことで作成・設置することが出来ます。
この記事では、僕が実際に試してみて「これはおすすめ出来るな」と感じたものを2つ紹介します。
※使っているテーマとの相性によっては、エラーを起こす場合もあります。なので事前にバックアップを取っておきましょう。
WordPress Calls to Action
WordPress Calls to Action は、CTAを簡単に設置できるプラグインです。後述するABテストも可能です。
デザインの細かなカスタマイズが初心者には難しいというデメリットはあるんですけど、使いやすいのでおすすめです。僕も以前使っていました。
使い方は別の記事『WordPress Calls To Action の使い方|CTAの設置からABテストのやり方まで』でお伝えしています。参考にしてみて下さい。
Call&Book Mobile Bar
Call&Book Mobile Bar は、スマホのページ下にCTAのメニューを表示させられるプラグインです。どちらかというと実店舗向けのプラグインですね。
表示させられるCTAのメニューは以下の3つです。
- 電話お問い合わせボタン … ワンボタンで電話が出来る
- お問い合わせボタン … ワンボタンでメールが開く
- 指定URLのリンク … 設定したURLに飛ばせる
ウェブサイトからワンボタンで電話出来るので、電話での問い合わせ増加につながります。
日本語対応していませんが、設定自体は簡単です。もし電話お問い合わせボタンのCTAを設置したい場合は、このプラグインを試してみて下さい。
※常にスマホの画面下に表示されるメニューやバナーというのは、読者に「うっとおしいな…」と思われる可能性もあります。結果、ページの離脱率が高まって、逆に問い合わせ数が減る可能性もあります。なので、導入する前と後で、成果の数を比較することをおすすめします。
おすすめ出来ないCTA設置プラグイン
以下の2つのプラグインは他の記事ではおすすめされていたんですけど、僕が実際に試した結果「おすすめは出来ないな…」と感じました。
前者はアカウント作成が必須な点と、HubSpotの広告が表示されてしまうという点から、僕はおすすめできないと感じました。
WEBマーケティングにおいて、CTA部分に余計な広告を載せることはNGです。なぜなら、成果が落ちる要因になるからです。
そして後者は、CTAに使用する画像を自由に設定できないのと、「WordPress Calls to Action」より機能面が劣ることから、おすすめは出来ないかなと感じました。
CTAをプラグインで作成する場合は「WordPress Calls to Action」を試してみて下さい。
さてこれまではプラグインでCTAを作成・設置する話でしたが、プラグインを使いたくない場合もあるかもしれません。
その場合は、CTAを設置できる機能が搭載されたWordPressテーマを使ってみて下さい。
CTAを設置できる無料WordPressテーマ5選
これからお伝えするWordPressの無料テーマは、プラグインを使わずにCTAを設置することが出来ます。
プラグインは導入しやすいというメリットはあるんですけど、ページ表示速度が遅くなったり、エラーが起きたりする原因になるんですよね。
なのでプラグインを使いたくない場合や、テーマを変更しても問題ない場合は、CTAを設置できるテーマを使うことをおすすめします。
Cocoon
CTAの利用については、公式マニュアルの「CTA(コール トゥ アクション)ボックスを作成する方法」で解説されています。
LION BLOG ・ LION MEDIA
CTAはダッシュボードの「外観」の「カスタマイズ」から、「CTA設定」を選択して設置していきます。
Emanon Free
CTAはダッシュボードの「外観」の「カスタマイズ」から「CTA設定」を選択して設置することが出来ます。
Xeory
CTAの設置については「XeoryテーマのCTAの設定方法」で解説されています。
CTAの作り方
さてここで改めて、WordPressのCTAの作り方をおさらいしておきましょう。
サイトやブログなどのCTAは、基本的に以下の4つの要素さえあれば十分です。
- タイトル・キャッチコピー
- 画像
- 本文
- ボタン
一つずつ見ていきましょう。
タイトル・キャッチコピー
CTAの冒頭の部分には、目を引くようなタイトルやキャッチコピーをつけていきます。
「TOEIC990点を取った勉強法を包み隠さず全公開!」
「たった2週間で-3キロ目指すダイエットマニュアル無料プレゼント中!」
みたいな感じで、読者がつい知りたくなってしまうような文章を書いていくと良いですね。
画像
読者の目を引くインパクトのある画像を載せられると、CTAを見てくれる確率が上がります。
またCTAに関する画像を載せても良いですね。相手に何かをプレゼントするCTAの場合は、そのプレゼントの画像を載せるとかです。
その画像が魅力的であればあるほど、コンバージョンの確率も上がっていきます。
本文
本文には、読者が行動したくなるような文章を書いていきましょう。
例えば資料請求のCTAなのであれば、その資料がどれくらい魅力的なのかを伝えます。
メルマガ登録のCTAなのであれば、メルマガに登録することでどんなメリットや得があるのかを伝えます。
人はメリットがないと動きません。なので、読者にメリットをアピールしていきましょう。
ボタン
ボタンの文言は、シンプルに「資料請求はこちらをクリック」とか「メルマガ登録はこちらをクリック」とかでOKです。
またボタンのURLは、飛ばしたいリンク先のURLを設置していきましょう。
以上。
基本的には、上記の4つの要素があればCTAとして上出来です。
さて最後に、CTAのコンバージョン率を上げる方法についてお伝えしていきますね。
CTAの成果をより上げる4つの方法
CTAの成果をより上げる方法は、大きく分けて4つです。
オファーを強くする
オファーとは、提案のことです。
例えば、
「3ヶ月で1キロ痩せるダイエット方法を教えます」
というオファーよりも、
「2ヶ月で-10キロを目指すダイエット方法を教えます」
の方が、オファー(提案)は強いですよね。
強いというのは、より魅力的だということです。相手が受け取れるメリットが大きいとも言えますね。
CTAのオファーが強ければ強いほど、相手が行動してくれる確率が高くなる傾向があります。
なので、もっとオファーを強められないかどうか?を考えてみて下さい。
※大げさすぎる表現(誇大表現)や嘘が混じった表現はダメですよ。確かにそれらは成果は出やすいのですが、嘘は相手にバレますし、信頼を失ってしまうことに繋がります。それに場合によっては景品表示法違反になります。
ちなみにオファーという言葉は、マーケティング界隈でよく使われます。覚えておくと便利です。
ベネフィットを提示する
マーケティングにおけるベネフィットとは、“相手にとっての良い未来像”のことです。
例えば、
「2ヶ月で-10キロを目指すダイエット方法を教えます」
というオファーには、僕だったら以下のようなベネフィットを書き添えますね。
「体重計に乗るのが怖くなくなるでしょう」
「ワンサイズ小さいスカートがスルッと入る!」
「彼氏より太いと悩んでいた二の腕にサヨナラです」
「可愛いノースリーブのワンピースも、自信を持って着れます」
みたいな感じです。「痩せたい!」という欲求が刺激されるような感じがしませんか。
相手にとっての良い未来像を、具体的な言葉で表現すること。それがベネフィットを提示する、ということですね。
欲求が刺激された相手は「欲しい」「解決したい」とより強く思うようになって、結果、CTAの成果が上がります。
なので、ただメリットや特徴を書くだけではなくて、ベネフィットも書いてみて下さい。
ちなみにこのベネフィットという言葉も、とくにWEBマーケティング界隈ではよく使われます。覚えておくと便利です。
ボタンに具体的な行動促し文を入れる
CTAのボタンのテキストには、具体的な行動促し文を入れていきましょう。
例えば、「~はこちらをクリック」というように、相手に取ってもらいたい行動を具体的に書くということです。
僕が過去にテストしたところ、「クリック」という言葉をボタンに入れるだけで、クリックされる確率が約2.17倍になったことがあります。
なので、ボタンには具体的な行動促し文を入れるようにしてみて下さい。
ABテストを行う
ABテストとは、2つのパターンの成果を比較していく検証のことを言います。
例えば、CTAのパターンを2つ用意します。テイストが全く違うものでも良いですし、キャッチコピーや画像などの一部を変えたものでもOKです。
その2つのパターンの成果を比較します。資料請求のCTAであれば、AとBのどちらが資料請求される確率が高いかを比較するんです。
そして成果が良かった方を採用します。このABテストを繰り返すことで、成果をより上げていくことが出来ます。
ABテストは「WordPress Calls to Action」の機能を使っても良いですし、「1週目はAで、2週目はB」というように期間を変えてテストしても良いです。
改善していくことがポイントなので、ABテストを試してみて下さい。
ABテストもマーケティング界隈に限らず、ビジネスの場ではよく聞く言葉です。人によってはスプリットテストなんて言ったりします。覚えておくと良いですね。
以上、CTAの成果をより上げる方法についてお伝えしました。
WordPressにCTAを設置して見込み客を集めよう
ウェブサイトにCTAを載せていないということは、見込み客になるはずの人を自ら逃がしているようなものです。
ビジネス的に見たら、めちゃめちゃ致命的です。なので、この記事でお伝えした方法で、WordPressにCTAを設置していきましょう。
それではお読みいただきありがとうございました。