WordPressのパーマリンクのおすすめ設定は、「https://トップレベルドメイン/カテゴリー/投稿名/」です。
この設定にすると、検索エンジンにも読者にも分かりやすいシンプルな構成になります。
僕は2019年10月時点でブログ歴11年以上(WordPress歴5年以上)ですが、上記のパーマリンク設定で問題なく運営できています。
もし「パーマリンクってよく分からない…」と思っているのであれば、これからお伝えする設定と付け方を参考にしてみて下さい。
WordPressのパーマリンクとは
WordPressのパーマリンクとは、各ページに割り振られた固有のURLのことを指します。
具体的に言うと、トップレベルドメイン以降のことです。
例えば、「https://blog-tip.com/wordpress/permalink/」というURLのパーマリンクは、トップレベルドメイン以降の「wordpress/permalink/」という部分です。
WordPressのデフォルト設定では「https://blog-tip.com/?p=123」みたいに、「?p=数字」というパーマリンクが設定されています。
このパーマリンクを変えていくのですが…その前に知っておいてほしいことが一つあります。なのでそれを先にお伝えしますね。
パーマリンクを途中で変更する場合の注意点
WordPressのパーマリンクを途中で変更すると、変更前のURLと変更後のURLは、別のものとして認識されます。
- 変更前:https://cute-pet.com/?p=134
- 変更後:https://cute-pet.com/cat/mikeneko
- ↑元々同じページだったとしても、別々のものとして認識される。
その結果、以下のようなデメリットが生じます。
- SNSのシェア数が0になる
- 検索順位(SEO評価)がリセットされる
- アクセス数がリセットされる
- 変更前のURLにアクセスしたらエラーが表示される
記事が1本もない場合、問題はありません。
ただ10記事、20記事、30記事…と、多くの記事があった場合に、上記のデメリットは相当な痛手になります。アクセスが激減する可能性がありますね。
なので、もしすでに記事をいくつか公開していて、パーマリンクが「?p=123」みたいになっている場合は、自己責任で進めていってください。一応このページの後半では、これらのデメリットを回避する用法もお伝えしています。
さてお待たせしました、それではパーマリンクの設定方法についてお伝えします。
パーマリンクの設定方法
WordPress管理画面の「設定」の「パーマリンク設定」をクリックします。
共通設定の「カスタム構造」にチェックを入れる
そしたら「カスタム構造」にチェックを入れます。
次に、カスタム構造の右枠に「/%category%/%postname%/」と入力すればOKです。
改めてお伝えしますが、パーマリンクの中に「カテゴリー」を含めています。これは検索エンジンにも、読者にも、何のページなのかを分かりやすくさせるためですね。
実際、Googleも「サイトの構造(この場合、カテゴリーと僕は解釈))に関する単語を含むURLはユーザーにとって親切だ」と言っています。
サイトのコンテンツや構造に関連する単語を含む URL は、サイトを閲覧するユーザーにとってより親切になります。
忘れずに「変更を保存」しておきましょう。
パーマリンクにカテゴリーは含めない方が良いという意見もある
ただ、このパーマリンクにカテゴリーは含めない方が良い、という意見もあるんですよね。その言い分は「カテゴリー名を変更した時にURLが変わってしまうから」というものです。
が、僕はカテゴリー名を含めて良いと考えています。その方が検索エンジンにも、ユーザーにも親切だからです。それに僕はブログを11年以上やってきていますが、カテゴリー名を途中で変えたことなんてほとんどありません。
それに「カテゴリー名を変えるかもしれないから…」というのは完全にこちらの都合を優先していますよね。
ブログ(サイト)運営に関しては、ユーザーの利便性を第一に考えるべきというのが僕の考えです。
パーマリンクの付け方
さて次に、WordPressのパーマリンクの付け方についてお伝えしていきます。
デフォルトだとカテゴリーのパーマリンクが日本語設定になっているので、まずはそれを英語にしていきます。
カテゴリーのパーマリンクを英語にする
ダッシュボードの「投稿」の「カテゴリー」をクリックします。
カテゴリーの「編集」もしくは「クイック編集」で、「スラッグ」という項目を英語にして入力します。
このスラッグという項目が、パーマリンクのカテゴリー部分にあたります。スラッグが英語になっていれば、パーマリンクも英語になるわけですね。
たとえばカテゴリー名が「ブログ」ならスラッグは「blog」にするといったように、簡単な英語にしましょう。
投稿ページのパーマリンクの付け方
そしたら次に、投稿ページごとにパーマリンクをつけていきます。
各投稿の編集画面から、手動でパーマリンクを付けていきましょう。
投稿名のパーマリンクは、以下の4つのポイントを意識して付ければOKです。
- 検索キーワードを入れる
- シンプルで短くする
- アンダーバー(_)ではなくハイフン(-)を使う
- 1ページごとに違うパーマリンクを設定する
こうすることで、検索エンジンにも、検索ユーザー(読者)にも分かりやすいURLにすることが出来ます。
固定ページのパーマリンクも同じ様に設定すると良いですね。詳しくは別記事『WordPressのスラッグはグーグルが推奨する形にしよう』でお伝えしているので、参考にしてみて下さい。
これで、パーマリンクを「https://トップレベルドメイン/カテゴリー/投稿名/」という理想の形にすることが出来ました。お疲れさまです。
さて、これまでは「WordPressをこれから運営する場合」を想定してお伝えしました。
が、もしあなたがすでにWordPressで記事をいくつか公開していて、パーマリンクをこれから変える場合は、以下の「リダイレクト」をすることをおすすめします。
パーマリンクを変更する際はリダイレクト推奨
リダイレクトとは、あるURLにアクセスした時に、自動的に別のURLに移動させるというものです。
移動させるだけなので、SNSのシェア数やアクセス数などは引き継げません。が、元のURLをクリックしたらエラーが表示される、という状況は回避できます。
また、検索エンジンからの評価もある程度維持できます。要は、元のURLが検索順位5位だったら、新しい別のURLも検索順位が5位になる(可能性がある)ということですね。
WordPressのリダイレクトについては、手動で直接「.htaccess」を編集する方法と、プラグインを使う方法があります。
※ちなみにパーマリンクを「投稿名」から「カテゴリー/投稿名」に変えた場合は、WordPressの仕様で勝手にリダイレクトされます。なので、気にしなくてOKです。
リダイレクトに関しては、こちらの記事『WordPressでURLを別のURLにリダイレクト(自動転送)する方法』が分かりやすいです。よければ参考にしてみて下さい。
さて次にもう一つ、パーマリンクを変更した時のエラーについてもお伝えしておきます。
パーマリンクを変更したら404エラーになる場合の対処法
パーマリンクの設定をカスタム構造に変更することで、以下のように投稿ページが404エラーになってしまうことがあります。
これは「.htaccess」を修正することで直る場合があります。
実際に僕が経験したケースなのですが、.htaccess の記述が以下のようになっていたんですよね。
# BEGIN WordPress
# END WordPress
上記は正しい記述ではありません。これが原因で、404エラーが起こっていたと考えられます。
なので以下のように修正したところ、404エラーがなくなりました。
# BEGIN WordPress
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteRule ^index\.php$ – [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /index.php [L]# END WordPress
もし僕と同じ状況なら、 .htaccess を修正してみて下さい。
※「.htaccess」を修正する場合は、メモ帳でも何でも良いので必ずバックアップを取っておいてください。仮に修正してエラーが起きたときに、元に戻せるようにするためです。
以上、WordPressのパーマリンクについてお伝えしました。
分かりやすいパーマリンクを付けていこう
ユーザーにとって分かりやすいパーマリンクは、分かりにくいパーマリンクよりもクリック率が高まる可能性があります。
こういった小さなことの積み重ねで、良いサイトになっていくものです。なので、今後もパーマリンクをつける際は、ここでお伝えしたことを意識してみてください。
それではお読みいただきありがとうございました。