WordPressのプラグインで必須なのは5つ+おすすめ4選

WordPressのプラグインで必須なのは5つ+おすすめ3選

WordPressで必須のプラグインは、あなたが使っているWordPressのテーマによって変わります。

たとえばLION BLOGというテーマは、問い合わせフォームが実装されています。なので、問い合わせフォームを作るプラグインは必要ないんですね。

ただWordPress歴5年以上(2019年10月時点で)の僕が検証した限り、どんなテーマを使っていても「これは必須だよな…」と感じたプラグインを5つ、独自に検証してまとめました。

また、必須ではないけどおすすめのプラグインや、有名だけどおすすめしないプラグインもお伝えしているので、参考にしてみて下さい。

プラグインを入れる前に理解しておくべき3つのこと

プラグインとは、拡張機能のことです。

様々なプラグインがあるので便利に思えますが、注意すべきこともあります。

プラグインを入れる前に、あらためて以下の3つを理解しておいてください。

テーマによって必要なプラグインは異なる

たとえば、WordPressのテーマによっては問い合わせフォームが実装されていることがあります。その場合は、お問い合わせフォームを作るプラグインは不要です。

なのでプラグインを入れる前に、使っているテーマ(これから使おうとしているテーマ)の機能で実装出来ないか?を確認することが大事です。

※別の記事でWordPressのおすすめ無料テーマを紹介しています。テーマが決まっていない場合、『WordPressの無料テーマのおすすめはこの3つでした【厳選】』を参考にしてみて下さい。

備考:サーバーによっても必要なプラグインは異なる

僕がおすすめしているエックスサーバーには、デフォルトでセキュリティ機能が備えられています。

たとえばパスワード総当たり(ブルートフォースアタック)を防ぐ機能も備えられているので、それを防ぐプラグインは不要です。

あなたが使っているサーバーにはどんな機能があるのかも確認しておきましょう。

プラグインを入れすぎるとエラーの原因になる

プラグインには、日本製のものもあれば海外製のものもあります。

同じ国で作られたプラグインでも、作者が違うこともあります。それらのプラグインは、互換性が保証されていないこともあるんですね。

なので、複数のプラグインを一緒に入れると正常に機能しないことがあります。

プラグインを入れすぎるとページの表示速度が遅くなることがある

たとえば、有名なプラグインの「Contact Form 7」を入れて検証したところ、僕のサイト全体のページスコアが99/100から70/100にまで落ちました(PageSpeed Insightsで検証)。

表示速度が遅いページは読者をイライラさせるだけですし、離脱されるかもしれません。

なのでテーマの機能と照らし合わせながら、必要最低限のプラグインだけを入れることをおすすめします。

ということで、これからお伝えするプラグインを参考にしてみてください。

WordPressの必須プラグイン5選

僕が必須だと考えているプラグインは、以下の5つです。

  1. Invisible reCaptcha
  2. Edit Author Slug
  3. EWWW Image Optimizer
  4. Google XML Sitemaps
  5. BackWPup

一つずつ紹介します。

Invisible reCaptcha

Invisible reCaptcha は、Googleが無料で提供しているスパム対策プラグインです。

コメントフォームやお問い合わせフォームなどに、スパムが投稿されないようにブロックしてくれるというものです。

僕が知る限り、スパムを防いでくれるテーマはありません。なのでプラグインに頼らざるをえません。

※以前僕がおすすめしていた「Akismet」はスパムコメントを自動で削除してくれるのみで、スパムをブロックしてくれる機能はありません。

WordPressでコメントを公開している場合は、必ずと言っていいほどスパムコメントが来ます。なので、Invisible reCaptcha を使ってスパムを防いでしまうことをおすすめします。

設定はちょっと面倒ですが、一度設定してしまえばあとは放置で大丈夫です。ページ表示速度も遅くなりません。

インストールと設定については以下の記事を参考にしてみて下さい。

Invisible reCaptcha のインストールと設定について

Edit Author Slug

Edit Author Slugは、ログイン時に使用するユーザー名を隠してくれるプラグインです。

サイトの乗っ取りを防ぐためにも、Edit Author Slugをすぐにインストールして有効化することをおすすめします。ユーザー名を隠す機能を持つテーマは僕が知る限りないので、必須級です。

Edit Author Slugの設定は簡単なので、数分で完了すると思います。インストールと設定方法については、以下の記事を参考にしてみて下さい。

Edit Author Slugを設定してユーザー名の他人バレを防ごう

EWWW Image Optimizer

EWWW Image Optimizerは、WordPressにアップロードした画像を自動で圧縮してくれるプラグインです。

画像のファイルサイズが小さくなるので、ページの読み込み速度が速くなる効果が期待できます。

ページの表示速度が遅いと、検索順位が低くなる可能性があります。なので、少しでも画像のファイルサイズを小さくしておきましょう。

画像を圧縮してくれる機能があるWordPressのテーマは(僕が調べた限り)ないです。なので、必須級ですね。

インストールと設定は以下の記事を参考にしてみて下さい。

EWWW Image Optimizerの設定

※EWWW Image Optimizerは圧縮率が低いので、無料の画像圧縮ツール『TINYPNG』を併用してみて下さい。僕はTINYPNGで画像を圧縮してからWordPressにアップロードしています。

画像を圧縮するプラグインは他にもあるのですが、圧縮できる画像の数が制限されていたり、有料だったりするのでおすすめはしません。

『EWWW Image Optimizer』と『TINYPING』の併用が、手間はかかりますがおすすめです。

Google XML Sitemaps

Google XML Sitemapsは、XMLサイトマップを自動で作成&更新してくれるプラグインです。

XMLサイトマップとは、サイト内の各ページのURLや更新情報などをまとめたXML形式のファイルのことです。

分かりやすく言うと、検索エンジンがどんなサイトなのかを把握しやすくするためのものですね。もっと分かりやすく言うと、サイトをいち早く検索結果に表示させるために必須となるのがXMLサイトマップです。

XMLサイトマップを自作すると大変だし、テーマでどうにかできるものでもないです。なので、Google XML Sitemapsも必須級ですね。

以下の記事を参考にして、設定してみて下さい。

Google XML Sitemapsの設定とサーチコンソールへの追加方法

BackWPup

BackWPupは、WordPressのバックアップが取れるプラグインです。

一部のレンタルサーバーにもバックアップ機能はありますが、100%バックアップしてくれるわけではないんですよね。

大切なデータを消さないためにも、BackWPupでバックアップを取っていきましょう。

こちらも以下の記事を参考にして、設定してみて下さい。

BackWPupでWordPressのバックアップを取る方法を専門用語使わず解説

必須ではないけどおすすめのプラグイン4選

次に必須ではないけど、必要なら入れても良いプラグインを4つお伝えします。

  • AddQuicktag
  • Broken Link Checker
  • Caldera Forms
  • Classic Editor

これも一つずつ紹介します。

AddQuicktag

AddQuicktagは、記事内の装飾を追加することが出来るプラグインです。

「太字にする」とか「下線を引く」といった装飾が、記事作成画面から設定できるようになります。

AddQuicktagは個人的にぶっちゃけそこまで必要ないのですが、同じWordPressのテーマを使い続ける予定がないのなら、インストールしておいても良いかもしれません。

というのも、テーマ独自の記事内装飾を使った後、別のテーマに切り替えた場合、装飾が反映されずに表示がおかしくなる可能性があるからです。

※僕は過去、あるテーマの独自の装飾を使っていたのですが、別のテーマに変えたあとにそれらの装飾が反映されず、100記事以上手直ししたことがあります…。

AddQuicktagを使えば、テーマを変えても装飾が引き継がれます。

必須ってわけじゃないのですが、テーマを変える予定があって、装飾を凝りたいのであれば使用を検討してみて下さい。

Broken Link Checker

Broken Link Checkerは、サイト内に貼ったURLのリンク切れを、自動で調べてくれるプラグインです。

自動なので楽なのですが、ページの表示速度が遅くなるのがデメリットです。

また、手動ですけど「リンクチェッカー」を使えばリンク切れは調べられます。なので、Broken link Checkerは必須とは言えないというのが僕の考えです。

リンク切れは毎日確認するものじゃないので、月1くらいでリンクチェッカーを使って調べることをおすすめします。

参考:Broken Link Checkerは必須プラグインじゃない

Contact Forms 7

Contact Form 7は、問い合わせフォームを比較的簡単に作れるプラグインです。

ただしデメリットがあり、場合によってはサイト全体のページ表示速度が若干遅くなります。僕が検証したところ、Contact Form 7をインストールしたことによって、PageSpeed Insightsのページスコアが99/100から70/100にまで落ちました。

WordPressのテーマの中には問い合わせフォームが実装されているものもあるので、テーマによっては必須ではありません。

また、Contact Forms 7よりはカスタマイズ性が弱いので、高度なフォームを作りたいのであれば『Caldera Forms』というプラグインがおすすめです。

お問い合わせフォームを簡単に作りたい場合は『Contact Forms 7』、凝った問い合わせフォームを作りたい場合は『Caldera Forms』を選んでみて下さい。

参考:Caldera FormsでWordPressの問い合わせフォームを作る|使い方解説

Classic Editor

Classic Editorは、旧編集エディターが使用できるようになるプラグインです。

WordPressのバージョンが5.0以上だと、Gutenbergという新編集エディターがデフォルトになっています。

もしGutenbergが使いにくい場合は、Classic Editorをインストールして使ってみて下さい。

有名だけどおすすめしない7つのプラグイン

さて最後に、いろんなサイトで紹介されているけどおすすめ出来ないプラグインを7つお伝えします。

  • All In One SEO Pack
  • JetPack
  • PS Auto Sitemaps
  • PuSHPress
  • TinyMCE Advanced
  • W3 Total Cache
  • WP Social Bookmarking Light

これも一つずつお伝えします。

All In One SEO Pack

All In One SEO Packは、SEO用の機能が一通りそろったプラグインとして紹介されることがあります。が、ぶっちゃけ不要です。

All In One SEO Packの機能の一つである、「各ページごとにメタキーワードを設定できる」というものは、現在は必要ありません。なぜなら、検索順位のランキングにメタキーワードは使っていないとGoogleが公表しているからです。

また別の機能の「各ページごとにメタディスクリプションを設定できる」というのも、最近のテーマではデフォルトで実装されている機能です。

さらに別の機能として「XMLサイトマップが作れる」というのもありますが、別のプラグイン「Google XML Sitemaps」で十分です。

そして何より、僕が検証したところAll In One SEO Packをインストールしたら、以下のようにページの表示速度が落ちました。

なので、おすすめしません。

JetPack

JetPackは、アクセス解析やSNS自動共有など機能が豊富なプラグインです。

が、JetPackの機能はWordPress運営において必須じゃないですし、サイトの表示スピードが落ちます。

僕の別ブログで検証したところ、PageSpeed Insightsのページスコアが99/100から86/100まで下がりました。

なので、これもおすすめしないです。

PS Auto Sitemaps

PS Auto Sitemapsは、サイト上に「HTMLサイトマップ」を自動で作成&更新してくれるプラグインです。

HTMLサイトマップとは、各ページのリンクをまとめたページのことです。一見役に立ちそうなプラグインですが、これも不要です。

理由は以下の2つです。

  • 作成されるサイトマップが見にくい
  • サイト全体のページの表示速度が遅くなる

それにHTMLサイトマップはSEOに効果はないと、Googleのジョン・ミューラー氏も言っています。なので不要です。

参考:PS Auto Sitemapはおすすめしない【見にくいし重くなるから】

PuSHPress

PuSHPressは、公開した記事を検索結果に素早く表示してくれるプラグインとして紹介されることがあります。が、僕は効果を感じられなかったので使ってないです。

僕が検証したところPuSHPressを使っても、記事公開から検索結果に表示されるまで29時間以上かかることがありました。

同じようなプラグインで「WebSub/PubSubHubbub」がありますが、これも検証したところ39時間以上かかることがありました。

記事を公開してから検索結果に表示されるまでの時間には、ばらつきがあります。

※他のサイトでは「PuSHPressを使えば一瞬で検索結果に表示されます」みたいに解説されていましたが、ウソですね。

検索結果にいち早く表示させたいなら、サーチコンソールのURL検査を使った方が良いです。記事が3つしかない僕の別のブログで検証したところ、URL検査を使って2分~5分後には検索結果に表示されました。

なので、PuSHPressはおすすめしません。

TinyMCE Advanced

TinyMCE Advancedは表の作成、フォントサイズ変更、背景色変更といった装飾を、記事作成画面から簡単にできるようにするプラグインです。

が、僕は必要だと感じたことはありません。「表を作るためにインストールしよう」と説明されることもありますが、エクセルやスプレッドシートの表をコピペすればプラグインなしでも表は作れます。

参考:WordPressの表の作成はエクセルかプラグインがおすすめ

W3 Total Cache

W3 Total Cache はキャッシュ系プラグインです。が、不具合が起こりやすいのでおすすめしません。

WP Social Bookmarking Light

WP Social Bookmarking Light は、ツイッターやフェイスブックなどのSNSのボタンを実装できるプラグインです。が、不要です。

もちろんSNSはサイトのアクセスアップに欠かせないのですが、最近のテーマにはSNSボタンは実装されています。

プラグインを入れるくらいなら、SNSボタンが実装されているテーマを使うことをおすすめします。

以上、必須プラグイン5つとおすすめのプラグイン4つ、そしておすすめしないプラグインまでお伝えしました。

プラグインを入れる前にテーマの見直しをする

プラグインをたくさん入れる必要があるということは、そもそもWordPressのテーマが多機能ではない証拠であるとも言えます。

なので、プラグインを入れる前に、まずは使っている(使おうとしている)テーマの機能を見直すことをおすすめします。

現在は、高機能かつページ表示速度が速いテーマがありますからね。ちなみにこのブログでは、僕は5つしかプラグインを入れていません。

繰り返しますが、プラグインの入れすぎはページが重くなったり、エラーになったりする原因になります。

プラグインはたくさん入れれば良い、というものではないので、厳選して入れていきましょう。

それではお読みいただきありがとうございました。

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