「ライターに向いている人ってどういう人だろう?自分はライターに向いているのかな?」
という疑問に答えます。
僕はコピーライター歴6年、ライターの指導歴4年以上(2019年11月時点)なのですが、ライターに向いている人の特徴や、向いていない人の特徴などは確かにあると感じています。
もし自分がライターに向いているかどうか気になる場合は、さっそく続きを読んでみて下さい。
仮に「向いている特徴」に当てはまっていなかったり、「向いていない特徴」に当てはまっていたりしても、努力で解決できたりします。
なので、相性診断的なノリで見てみましょう。
※この記事でいう「ライター」とは、企業から記事制作の仕事を請け負うタイプのライターを想定しています。
ライターに向いている人の特徴9個
まずはライターに向いている人の特徴からお伝えします。
もちろん、これからお伝えする特徴を全て持っていなくても、ライターになれるとは思います。
僕が「これらの特徴がある人は、ライターとして優秀になれるな」と感じている特徴ですので、当てはまらなかったとしても残念がる必要はありません。
自分に足りない点があれば改善すれば良いだけですから。
それでは一つずつお伝えしていきます。
文章を書くのが苦痛に感じない人
文章を書くのが苦痛に感じないのであれば、ライターに向いています。
「文章書くのが好きな人がライターに向いている」と言われる場合もありますが、僕は苦痛に感じないことこそがライターをやる上で重要だと考えています。
なぜなら、1日中文章を書き続ける場合があるからです。1日だけではなく、何日も続ける場合もあります。
好きなことでも、続けるのは苦手っていう場合があるじゃないですか。例えばカレー好きでも、1日3食カレー生活を何日も続けるのは厳しいはず。
ライターの仕事をしていると、仕事の量や納期にもよりますが、ずっと書き続けなければいけない場合もあるわけです。
ただ「好き」なだけだと、耐えられないかもしれません。
黙々と書ける人
黙々と文章を書ける人も、ライターに向いています。
文章を書くことに対する集中力が高い人、とも言えますね。
先ほどもお伝えしたように、ライターとして仕事をしていると、1日中文章を書き続ける場合もあります。
その状況や環境から逃げることなく、黙々と書き続けられるのであれば、ライターに向いています。
相手の立場に立って考えられる人
相手の立場に立って物事を考えられる人も、ライターに向いています。
客観的に物事を見れる人や、説明が上手い人とも言えるかもしれません。
なぜなら、ライターには読者の立場に立った文章を書くことが求められるからです。
例えば以下のように、常に読者のことを考えて記事を書く必要があります。
- 読者にとって読みやすいか
- 読者にとって分かりにくい表現や漢字を使っていないか
- 文中の例え話は読者にとって理解できるか
- 書き手の自慢になっていないか
- 書き手の自分語りになっていないか
- 読者はこの記事を読んで行動に移せるか
僕はライターの指導を4年以上やっていますが、「相手の立場に立った文章を書けない人」は、良い記事を書けないと感じています。
もちろん慣れや練習で上達しますが、「相手の立場に立って考える」という感覚が分からない場合は、ぶっちゃけライターに向いていませんね。
情報収集がうまい人
情報収集がうまい人も、ライターに向いています。
というのも、説得力のある良い記事を書く上で情報収集は欠かせないからです。
記事の内容によっては、ネットだけでなく、書籍や論文などから情報を集めなければいけない場合もあります。
実際、僕は現在(2019年11月時点)ダイエットと英語の記事制作を請けていますが、それらの記事を書くにあたり、書籍だけではなく海外の論文も参照しています。
間違った情報を書かないため、また根拠が明確な記事を作るためにも、情報収集は欠かせません。
違和感に気づける人
自分が書いた文章の違和感に気づける人も、ライターに向いています。
違和感=誤字脱字や論理が破綻している箇所であり、それらに気づける人は比較的質の高い記事を書き上げられる、というのが僕の経験上の考えです。
そのような人はミスがあっても自分で修正できますからね。
文章中の違和感に気づけない人は、「読者にとって分かりやすいかどうか」も分からない。
結果、読者にとって分かりにくい文章を書いてしまいます。
違和感に気づけない人は、ライターとして不向きかなと僕は感じています。
文章を読む習慣がある人
文章を読む習慣がある人も、ライターに向いています。
僕が個人的に感じているだけですが、日ごろ文章を読む習慣がある人は、語彙力があり、表現力も豊かです。
また、「正しい日本語」や「論理的で分かりやすい文章」がどういうものかを理解しており、分かりやすい文章が書ける傾向にあるな、とも感じています。
本でも、小説でも、ブログでも、何かしら文章を読む習慣があるということは、文章に対する抵抗がないとも言えますしね。
専門知識や経験がある人
何かしらの専門知識や経験がある人も、ライターに向いています。
向いているというか、専門知識を活かして比較的高い報酬を得られる、という感じですね。
実際、専門知識が必要になる記事制作の仕事は、報酬単価が高めです。1記事2万円〜10万円ほどの報酬がつく場合もあります。
もちろん金額が高ければ高いほど、難しい知識が必要とされます。法律や医学、金融や不動産とか。マニアックなジャンルだと、漢方とか盆栽とか。
専門知識が要求される記事制作は、文章スキルが高いライターでも、知識がなければ書けませんからね。
論理的思考力がある人
論理的思考がある人も、ライターに向いています。説得力のある文章を書ける人とも言えるかもしれません。
記事は、読者が分かりやすいように順序立てて書いていく必要があります。
起承転結が出来ていなかったり、文章中に矛盾があったりなど、論理的思考がないと分かりにくい文章になってしまう場合があります。
僕は、ライターには論理的思考は必須だと感じています。
精神的にタフな人
精神的にタフな人は、ライターに向いていると僕は考えています。
例えば、自分が書いた文章をチェックしてくれる人に何度も指摘を受けたり、ダメ出しされたりしても、心折れずに頑張れる人ですね。
僕は文章を書く仕事をして6年以上になりますが、ぶっちゃけ、ライティングスキルを上達させるのは大変だと感じています。
素質や才能も必要あるだろうし、誰もがすぐにうまい文章を書けるわけではありません。
書いて、ダメ出しされて、また書いて、さらにダメ出しされて…という努力を経て、文章は上手くなっていきます。
実際、僕も前職では、書き上げた文章を上司や社長に見てもらっていたのですが、何度もミスを指摘されたし、何度も怒られました。一人前として認められるようになったのは、入社3年目くらいだったと感じています。
また僕はライターの指導をしていて実感していますが、指摘されて心が折れる人はライティングスキルは伸びていきません。
最初から文章が上手い人はいません。努力を続けて上達していきます。
そしてその努力を続けられる、タフな精神がライターには求められると感じています。
以上。
若干ハードルが高いと感じたかもしれません。が、変に期待を持たせてもしょうがないので、本音でお伝えしました。
ただ、先ほども言ったように、ここまでお伝えした特徴を全て兼ね備えていなくても、ライターとしてはやってけます。
なので、自分に足りていないと感じた点があれば、意識して改善するようにしてみて下さい。
続いて、ライターに向いていない人の特徴を挙げていきます。
ライターに向いていない人の特徴10個
僕自身がライティングをしてきて、かつライターの指導をしてきた中で、「こういう人はライターに向いていないな…」と感じる特徴を挙げていきます。
PCやスマホなどの入力に慣れていない人
言うまでもありませんが、PCやスマホなどのテキスト入力に慣れていない人は、ライターには不向きです。
記事の内容によりますが、1記事5,000文字以上書く場合もありますし、テキスト入力に慣れていないと、書き終えるまでにめちゃくちゃ時間がかかります。
記事作成に時間がかかる場合、納期を守れないかもしれません。
それだけでなく、記事制作の仕事を数多くこなせないため、ライターとして得られる報酬も少なくなります。
もちろんテキスト入力は練習すれば慣れていきますが、苦手な場合はライターには不向きでしょう。
納期が守れない人
どんな仕事にも言えることですが、納期を守れない人はライターに不向きです。
企業から記事制作を受ける場合、たいてい納期が決められています。
納期通りに記事を納品出来ない場合、企業メディアへの掲載時期が遅れ、その分のアクセス数や収益が減ることにつながります(公開が遅れることによる機会損失が発生する)。
企業にとってはマイナスです。機会損失を生む人には、仕事は振れません。
文章を書くのが苦手・嫌いな人
文章を書くのが苦手だったり、嫌いだったり、苦痛に感じたりする人もライターには不向きです。
ライターは1日中文章を書き続けることもあるので、嫌いな場合はまず耐えられないと思います。
文章を書くのが苦手な人が「簡単に稼げそうだから」という理由でライターをやってみても、ストレスが溜まるだけかもしれません。
素直じゃない人
僕の経験上ですが、素直じゃない人もライターには向いていません。
ここで言う「素直じゃない」とは、仕事先の担当者から言われたことを守れない、という意味です。
企業から依頼を受けて記事を書く場合、その企業が定めているルールや記事の書き方など、細かい点を守ることが求められます。
また、記事を納品しても、「もっとこうしてください」のように修正や訂正をされる場合もあります。
それらを素直に聞き入れ、改善できない場合は、企業にとってはお荷物なだけです。
言い訳ばかりする人
ライターの仕事に限りませんが、言い訳ばかりする人も不向きです。
納期を守れないことや、文章のミスなどに対して、言い訳ばかりする人はプロとして失格です。仕事を依頼する企業からしたら迷惑なだけですからね。
自己主張が強い人
自己主張が強い人も、ライターには不向きです。相手の立場になって考えられない人とも言えますね。
記事は、読者のために書きます。自分の主張を貫くために書くものではありません。
読者が知りたいことを把握し、読者が求めている内容を書き、読者のことを優先して書くことが重要です。
情報弱者
言葉が悪いかもしれませんが、情報弱者はライターには向いていません。
ここでいう情報弱者とは、以下のようなイメージです。
- 物事の本質を理解しようとしていない
- 科学的根拠がないことを鵜呑みにしてしまう
- すぐに情報に流される
- 騙されやすい
自分が「何が正しい情報なのかが分からない」のであれば、正しい情報が記載された記事を書くのは難しいですよね、という話です。
ミスが多い人
ミスが多い人も、ライターには不向きです。
もちろんミスは誰にでもあります。
が、誤字脱字が多かったり、論理的におかしかったり、矛盾していたりなどのミスが多すぎる場合、修正や訂正などに時間がかかります。
結果、納期が遅れたり、担当者(校正者)の負担が増えたりします。
ミスの多さに対して改善が見られない場合は、ライターの契約を切られてもしょうがありません。
論理的思考がない人
論理的思考がない人も、ライターとして不向きです。
なぜなら論理的思考がない場合、分かりやすい文章をかけない、と僕は感じているためです。
記事の内容が文章中で矛盾していたり、論理が飛躍していたりなど、読者にとって「納得感がない文章」を書いてしまう人は、ライターには向いていません。
正しい日本語を使えない人
正しい日本語を使えない人も、ライターに向いていないかなと感じています。
「てにをは」を意識できていなかったり、接続詞の使い方が間違っていたり、言葉の意味を間違って覚えていたり、などですね。
そのような場合、修正や訂正に時間がかかり、納期遅れなどにつながります。
僕はライターの記事添削もしていますが、内容に関する指摘よりも、日本語の使い方に対しての指摘の方が多い場合があります(「ライティングの前に日本語勉強してくれー!」って思うことあり…)。
もちろんこれも勉強すれば改善できますが、日本語に自信が無い場合もちょっと厳しいかな、と感じます。
以上。
おわりに
ライターには向き不向きがあります。
とはいっても、この記事でお伝えした特徴にあてはまるからといって、「ライターとして成功する(成功できない)」というわけではありません。
自分に足りない点を改善するよう努力すれば、ライターとして仕事できるケースもあります。
なのでライターを目指していて、かつ自分に足りない特徴があったのであれば、意識して改善するようにしてみて下さい。
以上、お読みいただきありがとうございました。